彼女と義母と義妹と僕 その51

涼真を送り出した後、一息ついていた裕子は立ちあがると

芽衣の朝食とお弁当を作り出す。

用意が出来た頃に芽衣が降りてきた。

「おはよう・・・」裕子の声に眠そうに「おはよう・・お兄ちゃんは?」

「もう・・出たわよ・・あなたも早く食べなさい」

「は~い」言いながら椅子に座ると

「いただきま~す」と食べ始める芽衣を見ながら裕子は

「はい・・お弁当・・それとおお母さんは今日、夜勤だからね・・」

「うん」食べながら答える芽衣に

「晩御飯は用意しておくから・・明日の朝とお昼はお金おいておくから二人でちゃんとしてね」

「わかったわかった・・ご馳走様・・」

言いながら芽衣はそそくさと食器を片付けて二階に上がる。

暫くすると再び降りてきて「じゃあ・・行ってきます」

「いってらっしゃい・・・」

家の扉が閉まる音を聞いてほっとしながら

「やっと終わったか・・・」

そう言いながら椅子にすわる。

再び煙草に火を付けながらテレビに目をやる・・・

「洗濯して少しは寝れるかな?」

呟きながら・・まどろむ




「おはよう・・・・」

後ろからの声に涼真が振り返ると雅が走って来る。

横に並んで歩き出しながら「おはよう・・雅・・大丈夫か?」

涼真の問いに雅は

「うん?・・何が?」

「いや・・昨日のこと・・」

涼真の言葉にややうつむきながら

「うん・・大丈夫やと思う・・ちょっと痛かったけど・・」

「そうか・・涼真はどうなん?」

「あぁ・・おれは大丈夫さ・・」

「そっか・・よかった?」

「え?」

雅の言葉にびっくりしながら見る涼真に

「あ・・うん・・気持ちよかった・・・」

「そっか・・ならよかった・・あたしもうれしかった初めては涼真って決めてしな」

「う・・・うん・・」

「迷惑?かな?」

「いや・・そんなことない・・」

やや戸惑いながら歩く涼真を見て

「また、しような・・・あたしも気持ちよかったし・・」

明るく言う雅に胸をなでおろしながら学校に向かう二人に

「お~い!おはよう!!」

後ろから声がして二人が振り向くと健一郎が走ってきた

涼真の横に並ぶと「おはようさん・・健・・」

「おはよう・・」

二人に声にやや息を整えながら「ああ・・ちょっと寝過ごしたわ・・」

言いながら三人が歩き出す

「なあ・・」健一郎の切り出しに二人は健一郎を見ながら

「確認やけど・・結局二人は付き合うことなったんやな?」

その言葉に顔を見合わせながら

「ああ・・まあな・・」

涼真の言葉にうなずく雅を見ながら健一郎は

「そうか・・よかった・・・」

ほっとした表情を浮かべる

「なによ?それ?」

雅が怪訝な顔をしながら・・

「何でもないよ~でも・・よかったな・・って」

健一郎の言葉に

「あんたも彼女作りぃや!!勿体ない・・」

「はは・・そうやな・・考えるわ・・」

笑いながら歩く健一郎に

「ま・・あせらんでも・・」涼真の言葉に

「さすがに彼女持ちは余裕やな・・」

健一郎が笑いながら言うと・・

「ははは・・」と二人も笑い出す

校門を入り守衛から鍵を貰うと

「さて・・行きますか!!」

健一郎の言葉に

「あぁ・・」

「うん・・じゃあ・・あとでね・・」

雅が走り出していくのを見ながら二人は体育館に向かう

朝から熱い日差しが照りだしていた

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