彼女と義母と義妹と僕 その22

「ただいま」玄関からリビングに入って来た涼真に

「お帰りなさい・・ご飯は?」「お帰り」明と裕子の声に

「あ・・いただきます・・その前に風呂入ってきます。これ、弁当です。ありがとうございました」

鞄から弁当を出してそう言うとそのまま二階に上がっていく

二階に上がると芽衣が部屋から出てきた「あ、お帰り。お兄ちゃん」

「あぁ・・」短く答えて部屋に入る姿を見つめながら芽衣は下に降りてリビングに入る

「お父さん。久しぶりやね・・」「ああ・・元気だったか?」芽衣の言葉に顔をほころばせながらビールを口に運ぶ

「芽衣。ごはん食べなさい」裕子の言葉に「あ・・はい・・」答えながら椅子に座ると「いただきます」と箸を動かす

「学校はどうなんだ?」明はテレビを見ながら声を掛ける「うん・・楽しいよ・・勉強嫌やけど・・・」

「そうか・・」短く答えながら「ねえ・・お父さんはいつ帰るん?」「ん?日曜日の昼には出ようかな・・・」

「そうなんだ・・明日はどうするの?」

「ゆっくりするさ・・どっか行きたい?」

「ううん・・いいよ・・ゆっくりしてね」

「あぁ・・」

そのやり取りを見守りながら「買い物くらい・・行きますか?みんなで・・」

裕子が声を掛ける「そうだな・・別にいいよ・・」「じゃあ・・そうしよ・・」

傍から見れば何気ない親子の会話だが裕子は安堵の表情で二人を見つめていた

明は涼真を、裕子は芽衣を連れての再婚だった。

芽衣はすぐに明と涼真をに馴染んでいったが

涼真は最初からよそよそしいのが気がかりで不安だったが

二人の会話は実の親子そのものだった。

芽衣が食べ終わる頃、涼真がリビングに入って来た

「お先でした・・・」「ごちそうさま・・お風呂入るね・・」

交代するように芽衣が立ち上がり、食器を片付けるとリビングを出ていく

「涼真さん・・晩御飯・・」「ありがとう・・」椅子に座り箸を進める

「涼真・・最近どんなんだ?」食事をする涼真の前にビールを持って明が座る

ちらっと明を見ながら「うん・・もうすぐ夏の大会やし・・忙しいよ・・」

「そうか・・勝てそうか?」「しんどいさ・・うち・・弱いからな・・」「ま、悔いないようにな・・」

「うん・・」食べながら答える涼真に「涼真さん、明日みんなで買い物でもと話していたんだけど・・」

裕子の言葉に「スミマセン・・部活やし・・三人でどうぞ・・」「そう・・」

「なんだ・・部活か・・」明の言葉に「言ったろ・・試合近いって・・」

「そうか・・ところで・・あの子・・健一郎君だっけ?背の高い・・」「ああ・・」「元気かな?」

「ああ・・元気だよ・・なんでよ?」「あの子は大切にしろよ!!いい友達だからな・・」

真剣なまなざしで見つめる明に「判ってるよ・・今の俺あるんは健のおかげやしな・・」

「判っていればいいさ・・・」「ご馳走様・・」食べ終わると食器を片付け

「明日、早いし寝るわ・・お休み・・」「ああ・・おやすみ・・」リビングを出る時

「おやじ・・ありがとうな・・・」涼真の言葉に「ああ・・」短く答えるとビールを口に運ぶ

その様子を黙って見つめる裕子は二人の食器を洗い出す

その後ろ姿を見ながら「何かあった?」明の問いに手を止め

「そのことで後で話があるの・・・それは部屋で・・」裕子の言葉に黙って立ち上がりソファーに座ると

テレビを見始める「ふぅ・・すっきりした・・」芽衣が風呂から上がりリビングに入ってくる

「あがった?・・じゃあ・・おかあさん入るね・・」「うん・・」交代するように裕子がリビングを出ていく

芽衣がお湯を沸かしコーヒーを作り出す。

「お父さん飲む?」芽衣の声に「じゃあ・・いただこうかな」明の答えに芽衣が嬉しそうにカップを二つ用意する

「はい・・お父さん・・」出来たコーヒーをもらい、「ありがとう・・アイスやん・・うれしいな・・」「へへ・・」

明の横に座りながら芽衣がコーヒーを口に運んだ

「芽衣・・涼真は最近どうなんだ?」飲みながら明の問いに

「うん?お兄ちゃん?普通やで・・学校でも家でも・・」「そうか?」

「うん・・お兄ちゃん下級生に人気やし」「へーモテるん?」

「うん・・あたしいっつもみんなに羨ましいな~って言われる」

「そか・・」

「でもね・・お兄ちゃん好きな人いるみたいよ?」「え?そうなん?」

芽衣の言葉に明が芽衣を見る「うん・・帰りも一緒に帰ってるんみたから」

「へー・・いいね・・青春やな・・・」「お父さん・・おじんくさい・・それ・・」

「ははは・・・」笑いながらテレビを見ていると裕子が上がってきた

「芽衣・・そろそろ寝なさいよ・・」裕子の言葉に「は~い」と立ち上がり

明の耳元で「さっきのお母さんには内緒やで・・」芽衣の言葉に「ああ・・」と笑いながら答える

「なによ?二人にして?」「えへへ・・内緒・・ね・・お父さん・・お休み・・」

「ああ・・おやすみ・・」そう言うと芽衣がバタバタと二階に上がっていく

「何か飲む?」明の問いに「いえ・・・」短く答えると裕子はコップに水を入れ飲み干した

「じゃあ・・寝るか・・・」言うとあきらは立ち上がりリビングをでた

脱衣所に向かう明をみてコップを洗い椅子に座り一息ついた

歯を磨き終わっり、リビングに顔を出して「寝ようか?」と笑う明に裕子は「うん・・」と答えて立ち上がる

そのまま寝室に向かう・・

今夜は抱かれたい・・下半身に疼きを覚えながら階段を上がる明の後ろ姿追いかけるように

裕子は階段を上っていった

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