彼女と義母と義妹と僕 その18

制服に着替えると涼真はそのまま部屋を出た

裕子の寝室を通り過ぎるとガチャとドアが開く

「涼真さん?もう行くの?」その声を無視して

足早に涼真は家を出る。

「はぁ・・・うっとしいな・・・」

暫く歩いていると後ろから「おはよう!!」と明るい声がする

「あぁ・・」短く答えると声の主が足早に涼真に並んだ

「朝から元気ないで!!」声の主が明るく声を掛ける

「低血圧や!! 吉田、うるせーよ」

「きゃはは・・山口が暗いとあかんねんよ・・」

何かと明るくしてる雅に「まあ・・いいけど・・」

「うん!!」雅のテンションについていけないみたいな顔をして

歩きだ出す「ねぇ・・山口は付き合ってる人いるん?」

「あ~・・なんや朝から・・いねーよ」

呆れた顔で雅を見る

「そうなん?・・山口な、下級生に人気やからさ、いるのかな~ってさ

 じゃあ・・好きな人は?」

雅がほっとした表情で聞く

「あぁ?・・いねーよ!!知ってるやろ?中学から一緒やし!!」

「うん・・そうやけどね・・」涼真の言葉に雅の表情が曇る

「あ・・ごめんな・・」「ううん・・いいねん・・ただ・・」

そう言うと雅は立ち止まる「どうした?」

すこし考え込んだ表情の雅が顔を上げると

「あたし・・山口が好きや・・付き合ってほしい思ってる」

意を決した表情と困惑した表情で涼真を見ながら告白する

一瞬、戸惑った涼真は3歩ほど後ろに離れた雅をみつめると

ゆっくりと近づき雅の頭にポンと乗せると

「馬鹿だな・・でも、ありがとうよ・・・・・」

言いながら雅の頭を撫でる

「でもな・・夏の大会終わるまでお互い頑張らんとあかんしな・・」

「うん・・でも忘れんといてな・・終わったら考えて欲しい・・」

「あ・・あぁ・・・」雅の言葉に戸惑いながら平静を装う涼真に

「お・・お二人さん・・相変わらず仲がよろしいことで・・」

曲がり角から健一郎が顔を出した

「おす・・・行くか・・・」「あぁ・・」そう言いながら三人は校門をくぐっていった




東京駅で土産を買い、ホームに上がると既に新幹線が止まっていた

指定席の番号を確認し、荷物を荷台に上げると座り、一息ついた明は

スマホを取り出しメールを確認しながら

「少し、眠れるかな・・」呟き、スマホをしまい目を閉じる明は

久しぶりの帰省に少しだけ胸が躍っていた

スマホが震えるので取り出すと尚子からLINEが入っていた

開くとそこには全裸の尚子の写真と「奥さんとしたらだめよ!!」と描かれていた

慌ててスマホを閉じ、周りを見回す。

「あのバカ・・全く・・・」

そう言いながら昨夜の至福の時を思い出し、笑みがこぼれる

品川駅を出発した新幹線に揺られながら明はしばしの眠りについた

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