彼女と義母と義妹と僕 その151

4人は車に乗ると裕子はエンジンをかける。

シートベルトを閉めながら

「このまま新大阪に?」

前を見ながら聞く裕子に明は

「ああ・・すまん・・今度ゆっくり帰ってくるよ・・」

前を見ながら答えると

車はゆっくりと走り出した

「真由ちゃんごめんね・・ちょっと新大阪経由になるけど・・」

ちらっとミラーを覗き後部座席の真由に声を掛ける

「あ・・いえ・・大丈夫です」

走り出す車内で流石に沈黙に耐えれなかったのか裕子が口を開く

「あなた・・午前の試合は見たの?」

車を運転しながら聞く裕子に

「いや・・朝の新幹線だったしな・・着いたのが君に会ったときさ」

「そう・・」

「君は仕事だったんだろ?」

「ええ・・」

「一試合目は勝ったんだろ?」

「そうね・・」

二人の会話に真由は

「あ・・一試合目はすごかったんです・・ね?芽衣?」

「あ・・うん・・」

二人の会話に入って来た真由に明は

「すごかった?」

「ええ・・15点差をひっくり返したんです」

「そうか・・一度は勝ったのか・・」

興奮気味に話す真由は

「はい・・特に3Qから動きがすごくって見ていてすごく興奮しました!!ね?芽衣?」

「あ・・うん・・」

「そうか・・見たかったな・・」

明は真由に合わせるように話す

「きっと録画してるからコピーしてもらえば・・」

「そうだね・・芽衣、真由ちゃん・・聞いておいてくれるかな?」

「はい!!」

「楽しみだな・・・」

「そうね・・あの子の最後の大会ですしね・・」

「そうだな・・」

「しかし、ちょっと残念だったな・・さっきの試合は・・」

再び口を開いた明に裕子は

「そうですね・・よく頑張ったけど・・でも・・」

「でも?」

「相手のチームは小学校から大阪で上位のチームでしたし・・」

裕子の言葉に明は

「え?そうなのか?」

「ええ・・たしかあの頃は50点以上差をつけられて負けてました」

運転しながら淡々と話す裕子に

「そうか・・あまり見に行ってなかったし覚えてなかったな・・そんな相手やったのか・・」

納得したような表情を浮かべる明に裕子は

「中学でも同じように負けて・・どうしても当たると負けますね」

淡々と言いながら車を走らせる外を見ながら明は

「そうか・・相性もあるんだろうが・・」

言いながらふと

「そう言えば・・相手は三年生は何人いたんだ?」

「え~っと・・たぶん全員が三年生だと思います」

後ろから真由が答える

「そうか・・涼真たちは二人だけだっけ?」

「あ・・はい・・」

「そう・・大健闘と言うべきだが・・半分以上が2年生ではあれが限界か・・」

「そうね・・今の高校は三年生は少なかったし」

そう言って明は沈黙した

そうしているうちに車は新大阪の駅が見えてきた

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