彼女と義母と義妹と僕 その149

再び相手がゆっくりパスを回しながら進んで来るのを

涼真たちは腰を落として待ち構える

ちらっと時計を見る

『のこり2分28秒・・もう一本スリーで1点差』

頭でイメージしながらディフェンスに徹する涼真・・

時間が刻一刻と過ぎていく

「あ・・」

相手のパスのスピードが上がりやや離れた位置からシュートする

「しもた・・」

ボールはゴールにそのまま入る

「急げ!!時間ないぞ!!」

涼真の声に反応して浩太がボールを良樹に出して走り出す

良樹のドリブルを横から涼真がフォローしながら

こちらもパスを回す

「先輩!!」

良樹から受けたボールを涼真は浩太へ流し

浩太が同じくシュートする

「よし!!」

再び4点差になる

残り時間が1分台に入る




「相手は逃げ切るつもりやな」

ぼそりと雅がつぶやく

「え?」

「パスで時間を稼いで焦って崩れたところシュートや」

「そんな・・」

不安そうにコートを見つめる葵の目が潤んで来る




「フリーで撃たせるなよ!!」

浩太の声に全員が頷くと良樹と涼真はそれぞれにマークにつく

相手のポイントガードがちらっとタイマーを見る

その瞬間、涼真が手を伸ばすがそれを交わしてパスを出す

「く!!」

急いで体制を立て直して再びマークつく涼真だが

それより先に太一を交わした相手がシュートを放つ

「先輩!!」

涼真より先に良樹が叫ぶリングに当たり跳ね返ったボールを追うように

健一郎が相手のセンターと同時にジャンプするが

相手のセンターがボールを取り再び味方にパスを出す

再びパスを回しだす相手にそれぞれがマークにつくが

今度は浩太が交わされシュートされる

「しもた」

再度、リングに弾かれたボールに向かって

ゴール下で健一郎と相手のセンターがジャンプするが

健一郎が相手のセンターに弾かれ体制を崩した

「あ」

ボールをキャッチし、着地したセンターの目の前でボールが弾かれる

「太一!!」

太一が相手のセンターの持ったボールをしたから弾いた

「浩太、頼む」

そのまま太一が浩太へパスを出す

時間が残り20秒になろうとしていた・・

コメント

非公開コメント